チャーハン道-終わりなき旅路-
チャーハン道。それは飽くなき理想への挑戦である
此処にもまた新たにチャーハンに魅せられた者がいた
幼き頃、彼はチャーハンに不満があった
チャーハンにとうもろこしが入っていたことだ
彼にはそれが許せなかった
時短のため入れられたミックスベジタブル
ミックスベジタブルに罪はないがそこに含まれているとうもろこしが問題であった
酢豚の中にパイナップルが入っていることに許せるのに、チャーハンにとうもろこしがはいっていたことが彼には許せなかった
なんと心の小さき者め
彼は己の理想を叶えたチャーハンを自らの手で作ることを決心した
そうして彼のチャーハン道が始まった
小学校の調理実習から始まり
テレビでのチャーハン特集を目に焼き付ける
そしていくつかの年月が経ち
夏、彼はトマトレタスチャーハンに挑戦した
パラパラ主義を掲げる彼は
しっかりとご飯に火を通し
理想的なパラパラを求めた
米の水分が飛びすぎて米が固い
彼のチャーハン道はまだまだ続く
〜続〜