今さら江戸川乱歩の「怪人二十面相」読んだ話
図書館に行ったら「ミステリー特集」の棚があり、江戸川乱歩の「怪人二十面相」があったので借りて読んだ。
高尚な感想文的な感じではないのであしからず。
私は「今さら」、「とうとう」、「ようやく」と思ったが、
一般的には別にそのような副詞をつけるほどでもないだろう。
元々昔からミステリーが好きであった。
そのあたりを読んでいると必然と過去の歴史的な作品がちらつくことはよくある話であろう。主人公や作者自身が好きであるとか、話をオマージュしていたりと。この分野に限らずあらゆることでいえる話だが。
コナン・ドイルやアガサ・クリスティーなどから横溝正史や松本清張などなど国内外問わず様々な名前が挙げられるだろう。
その中で、江戸川乱歩である。
江戸川乱歩の推理小説と言えばパッと思い出したままに書くと明智小五郎などであろうか。少年探偵団であったりという名前も江戸川乱歩だったなあと覚えている。
江戸川乱歩についての一番最初の記憶は、小学校の図書館の下の段に百科事典ぐらいの大きさと厚さ(実際はもう少し違っていたかもしれないが)をしていて、なんだか古めかしくおどろおどろしい表紙をしているという記憶であった。なんだか借りにくくて読まなかったことを覚えている。
その次の記憶は中学生か高校生の時の記憶である。公共の図書館に行ったとき、江戸川乱歩の短篇集の文庫が置いてあり、挑戦した。少し古そうでなんだか手に取りずらかったが読んでみることにしたらしい。そして何かを読んだらしいのだが、その挿絵が怖くてその続きを読まなかったことは覚えている。白黒の絵に不気味さを感じた。
そこで「もう二度と読むかと思った気がする。
だがしかし、再会は意外にも早く大学で出会うこととなる。
なにせ専攻が「文学」なのであるから。
大学に入って読んだ作品が「芋虫」という作品だった気がする。たぶん。
あれはあれで少し怖さを感じる作品だが、まあ読んだ。
その後も他の作品を色々読んだおかげで怖さの克服はできた気がするし、
そこまで怖い話ばかりではなく、まあ色々な要素があることも知った。
さて、ようやく現代軸に話を戻す。
そんなわけで江戸川乱歩への怖さを克服し、なんなら他の作品も少し気になるという地点まで来た私は「ようやく」、「とうとう」、「今さら」「怪人二十面相」を読んだ。
ここでは細かく感想を書く気がないが、「なるほど」、「ほー」と納得したり、これをもとにして色々今があるんだなあと思ったりした。
そんな私と江戸川乱歩との話であった。
ただ思い出語りがしたかっただけである。